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第28話 付き合ったって、人に言うほうが恥ずかしい

last update Tanggal publikasi: 2026-09-22 15:29:21

第28話 付き合ったって、人に言うほうが恥ずかしい

 久我蒼に腕を組んで歩いていたところを見られた翌日、俺は朝から妙に警戒していた。

 別に悪いことをしたわけではない。

 陽菜と付き合っている。

 腕を組んだ。

 ただそれだけだ。

 隠さなければならない理由もない。

 それなのに、講義室へ入った瞬間、後ろの席から蒼が手を上げたのを見て、少し帰りたくなった。

「おはよう、彼氏」

「朝からやめろ」

「何で」

「その呼び方」

「彼氏なんだろ?」

「そうだけど」

「じゃあ正しいじゃん」

「正しいから嫌なんだよ」

 蒼は楽しそうに笑っている。

 俺は隣の席へバッグを置く。

「昨日のこと、誰かに言った?」

「言ってない」

「本当に?」

「何で俺がお前の交際報告係やるんだよ」

「ならいい」

「でも本人には聞きたい」

「何を」

「いつから」

「この前の日曜」

「最近じゃん」

「最近」

「告白どっちから?」

 俺はノートを出す。

「何でそこまで話さないといけないんだよ」

「友達だから」

「便利な言葉だな」

「お前も彼女相手に『恋人だから』とか使ってそう」

「……」

「使ってるんだ」

「たまに」

「分か
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